STORY

モンスターズ・インクのあらすじ

モンスターたちが住む世界「モンスターワールド」では、人間の子どもたちの悲鳴をエネルギー源として利用しています。
そのエネルギーを集める会社が「モンスターズ・インク」です。
会社でトップの“怖がらせ屋”として働くサリー(大きくて毛むくじゃらのモンスター)と、その親友マイク(緑色の一つ目モンスター)は、毎日子ども部屋のクローゼットを通じて人間界に行き、子どもたちを驚かせて悲鳴を集めています。
ある日、ひょんなことから人間の女の子「ブー」がモンスターワールドに迷い込みます。
人間の子どもは危険だとされているため、サリーとマイクはブーを元の世界に戻そうと奮闘します。
しかし、会社の内部には恐ろしい陰謀があり、サリーたちはブーを守りながら真実を暴いていきます。

モンスター達の世界

物語の舞台は、人間には知られていないモンスターたちだけの世界「モンスターワールド」。
この世界では、都市の電力などに必要なエネルギーは、人間の子どもたちの「悲鳴」から得られています。
そのエネルギーを集めるのが大企業 モンスターズ・インク社。
社員であるモンスターたちは、人間の子ども部屋にあるクローゼットの扉を通じて人間の世界に入り、子どもを怖がらせて悲鳴を採取する仕事をしています。

モンスターズの魅力

『モンスターズ・インク』の魅力は、子どもも大人も楽しめるユニークな世界観と感動的なストーリーにあります。
モンスターたちが人間の子どもの悲鳴をエネルギーにしているという斬新な設定の中で、サリーとマイクが少女ブーと出会い、心を通わせていく過程が丁寧に描かれます。
恐怖ではなく「笑い」が本当の力であるというラストのメッセージは、現代社会への希望にも通じるものです。
また、サリーの柔らかな毛並みなど、当時最先端だったCG技術も見どころ。
ユーモアと感動が絶妙に織り交ぜられた物語、魅力的なキャラクターたち、そして人とモンスターという異なる存在の共感が生まれるドラマ性が、この作品を長く愛される理由です。

感動シーン

『モンスターズ・インク』の中で最も感動的なのは、サリーとブーの別れのシーンです。 モンスターの世界に迷い込んだブーを守るうちに、サリーは彼女に深い愛情を抱くようになります。 しかし、人間界とモンスターの世界は交わることができず、ブーを元の世界に戻さなければならなくなります。 ブーの部屋で最後の別れを告げる時、彼女はまだ状況を理解できず、無邪気に遊ぼうとします。 サリーは優しく彼女を寝かしつけ、そっとドアを閉めます。その表情には切なさと愛情があふれており、観る者の心を強く揺さぶります。 物語の最後、仲間のマイクがバラバラになったブーのドアを修理し、サリーが再びその扉を開けると、「キティ!」とブーの声が響きます。 この一言が再会の喜びと希望を象徴し、静かな感動を呼び起こします。

続編モンスターズ・ユニバーシティ

若き日のサリー(ジェームズ・P・サリバン)とマイク・ワゾウスキは、モンスターズ・インクの「怖がらせ屋」を目指してモンスターズ大学に入学します。
二人は性格も才能も正反対で、当初は反発し合うライバル同士。しかし、数々の試練や失敗を経て、友情とチームワークを育みます。
怖がらせの技術を学ぶ「怖がらせクラブ」の活動や、エリートを目指すための厳しい競争の中で、二人は自分の強みと本当の価値に気づいていく物語。